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2005年2月 3日 (木)

モーツァルトのシンフォニーをバロック時代の楽器で聴く

1991年、モーツァルト・イヤー(没後200年)放送の録画
演奏会場:東京芸術劇場
指揮;トン・コープマン (オランダ出身・チェンバロ・オルガニスト、指揮者。
演奏:アムステルダム・バロック・オーケストラ。
曲目(演奏順)
第一日
交響曲第16番ハ長調K.128 (16歳の時の作品)
交響曲第 1番変ホ長調K.16 (9歳の時の作品)
交響曲第 4番ニ長調K.19 (9歳の時の作品)
交響曲第22番ハ長調K.162 (17歳の時の作品)
交響曲第10番ト長調K.74 (14歳の時の作品)
第二日
交響曲第 7番ニ長調K.45 (12歳の時の作品)
交響曲第 5番変ロ長調K.22 (9歳の時の作品)
交響曲 ニ長調K.97 (14歳の時の作品)
交響曲 ハ長調K.96 (15歳の時の作品)
交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」 (27歳の時の作品)

楽器
トン・コープマンがモーツァルト本来の音色の美しさを求めて編成したバロック時代のオリジナル楽器。
木管・ファゴットはキーが少なく、ホルンはバルブがない。調性は替管を差し替える。モーツァルトの交響曲はピストンのあるモダン楽器でも難しい。弦楽器はガットが金属になり独特の音が失われた。第1Vn・・12人いれば中間の音が飛んでしまい、上の音だけが響く。少人数のほうが一人一人一所懸命弾き、細かいニュアンスが感じ取れる。コープマンの言葉だ。

私が映像から数えた楽器編成。
第1ヴァイオリン:4 第2ヴァイオリン:4 チェロ:2 コントラバス:1
オーボエ:2 ホルン:2 フアゴット:2
曲によってトランペット:2、ティンパニが加わる.

指揮するときも、インタビユーのときも、コープマンの表情は優しく柔和だ。しかし、バロック時代のオリジナル楽器で1964年オーケストラを造り直したといわれるその造詣の深い力量は、近代稀有の芸術家なのであろうと感じさせる。
と同時に、そのトン・コープマンを慕って世界から優れたアーチストが参加し、選ばれる、なんと感動的なことかと思う。

演奏は、18世紀当時のモーツァルトの世界に導かれる。10歳代の神童の作を、当時の楽器で聴く。このような至福のときがあろうか。それを表現する言葉を、私は知らない。

古典に帰る・・・・ジュゼッペ・シノーポリを急に思い出す。
悲劇的な急逝で衝撃だったが、指揮者シノーポリもオーケストラの配置・編成では異色の人に違いない。これは、またの機会に。

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