「夜明け前」から木曽紀行へ・・・1
青山半蔵、平成を覚ます
1997年12月に東京初台の新国立劇場が開場し、こけら落しは「夜明け前」、青山半蔵を加藤剛、お民を樫山文枝が演じると早くから報じられた。知ったそのとき、すぐ観劇に行くことにして、原作「夜明け前」を買い求め長いことかかって読み通した。
明治維新前後の激動期の変革を背景に、青山半蔵の思想と生涯,青山家の家族崩壊を重苦しく感じた思いが強い。
史実としては皇女和宮が中山道を下って江戸に降嫁され、また徳川慶喜の征討令で東征官軍が馬籠宿を下ったこのあたりも描かれている。
初演の演劇「夜明け前」は文学作品の大作と同様、村山知義が残した日本近代演劇史上の大作である。
その脚色に今日性の光を当てた意欲のようなものを窺わせて、新演出となった。
新国立劇場の開場記念公演のコピーは ”青山半蔵、平成を覚ます。” であった。
劇は・・・。半蔵の加藤、加藤剛の青山半蔵、ぴったりとはまり役と言うのか。
妹尾河童の舞台装置は全編通しである。劇的に広がる事象心象をこの空間で展開させる。
感動や興奮がつきもののハイの状態で幕間へ。ロビーの売店では五平餅が売られていた。生まれて始めて食べたのだが、一挙に木曾への旅へと駆りたてられた。
つづく。
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