ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番をグレン・グールドで聴く
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
今日はピアノ・ソロをグレン・グールド、カラヤン&ベルリン・フィルで聴く。
「ユニークなピアニスト」・・・この表現はジャケットの演奏のときの一瞬を捉えた表情、姿勢からも窺える。
テンポ設定、アーティキュレーションなどで楽譜の指示をまったく無視したようなバッハの「ゴルドベルグ変奏曲」演奏で国際的評価を得た”ユニークさ”のグレン・グールドだそうである。
しかし、天才的個性的独奏で人々を魅了したグールドも,この協奏曲ではバッハの時の演奏ほど個性的ではないそうだ。《福本健一氏》
オーケストラの指揮はカラヤン。
先に聴いたのはバレンボイム。バレンボイムの指揮はリズムが歯切れよく、アクセントがきいて斬新かなと感じさせた。
カラヤンは重厚で荘重、それはテンポの速さで生むものか。緊迫の序奏,優しいテーマの旋律のあとピアノのソロに入る。
アーティキュレーションの良い弾奏というのか。
カデンツァはベートーヴェン作のものであろう重厚にして華麗、そして豊かな感性を訴えるかのような表現。
そしてオーケストラを従えて熱情的にコーダへ。
第2楽章はカラヤンの深く憂いに浸るかのような前奏のテーマを、ソロが静かに情熱をこめて歌う。
第3楽章カラヤンの緊張感に満ちたオーケストラをバックに短いながらカデンツァで象徴的にぶつけ、コーダ。個性的な演奏。
ライヴなのでここで拍手なのだが、熱狂的、とまではいかない。
このCDはモノラル・マスターからステレオ化したもので、音質、音響のエネルギーが、途中でパワーダウンしているような印象をもった。
演奏録音は、時にグールド25歳のとき1957年。50歳の若さで亡くなったそうで録音も少ないらしく、惜しまれる。
ジャケットの写真で偲びながら聴くと、感銘が深い。
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