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2007年6月 4日 (月)

モーツァルト;ピアノ協奏曲第9,11番を聴く

モーツァルト・ピアノ協奏曲全集、CD-3より
ピアノ&指揮:GEZA ANDA
演奏:Camerata Academica des Salzburger Mozarteums

ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271 《ジュノム》 1777年,21歳のとき作曲


前作第8番の翌年の作曲である。
軽快に若々しいリズム感が魅力的な第1楽章。ピアノの特色を存分に感じさせる。
オーケストラとの協奏が新鮮、ピアノの主要主題が優美な旋律を変奏させて楽しい。

カデンツァはモーツアルト自身が書いたもの、今ちょうどそこにさしかかっている。
マドモアゼル・ジュノム、フランスの時の優れたクラヴィーア奏者がこの曲を作るきっかけだったという。
高音から低音へと装飾的な美しさを見せてコーダ。

第2楽章第5番以後はじめて緩徐楽章にハ短調の主調。暗い旋律、沈鬱で重苦しい。モーツァルト特有の悲哀が感じられる序奏であるが、ピアノソロがリードする長い中間部は、愁いのなかに優しさ、物思いにひたるような情念のピアノの旋律がオケと語りあっていて、惹きつけられてしまう。
カデンツァはモーツァルト自身が書いたもの。
序奏の悲哀さ、中間部の憂愁を再現してコーダ。
第1楽章、第2楽章のカデンツァはともに複数現存しているそうだ。凄いことです。

第3楽章
速いテンポでピアノ、弦が刻む序奏、技巧的、華やか。
ピアノのソロでゆったりと、メロデーが美しく優しいく叙情的な中間部は忘れられない魅力に溢れている。ここはロンドでメヌエット。
そして、再び速いテンポで、プレスト。

第10番は2台のピアノのための協奏曲、この全集には収録されていない。

ピアノ協奏曲 第11番 ヘ長調 K.413 1782~83年,27歳頃の作曲
第1楽章
快いピアノの音階のテーマや変奏がソロでリードして弦楽器の協奏が伴奏。
清らかな弦の旋律、リズミカルなピアノのテーマ。
モーツアルトがザルツブルグからウィーンに移った転換期の初期の作品で意義深いものらしい。
カデンツァはANDA。短く、コーダにつなげる。

第2楽章ラルゲット
繊細でやさしく、甘美といった感のピアノソロのテーマ、変奏。

第3楽章テンポ・デ・メヌエット
愛らしく楽しいロンド、いくつかの主題、変奏で回ってゆくが、コーダはppであっけない感じ。だが、魅力に溢れた作品で忘れがたい。

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