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2007年9月24日 (月)

LILI KRAUSのLPが出てきてモーツァルト;ピアノ協奏曲第26番,第27番

Fi2619752_1e 蔵出しLPのLILI KRAUSで26番『戴冠式』、27番を聴く

リリー・クラウス=ピアノ
スティーヴン・サイモン指揮=ウィーン音楽祭管弦楽団


モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 『戴冠式』
第1楽章
カデンツァ
GEZA ANDAは大胆な変調の組み合わせで、出だしから驚かせた。編曲も奔放というか、かなり個性的に、モーツァルトを異色にアレンジしている印象が強烈であった。
リリー・クラウスのカデンツァはウィーン派の古典的でアカデミックな演奏というのだろうか。
全楽章のピアノ演奏のイメージが、このカデンツァで一番捉えやすかった。

第2楽章
クラウスのピアノの音は優雅で気品があって、しかも明確である。

第3楽章
オーケストラの各パートの音色、響きの奥行きが深く、ピアノの格調高い演奏とよく協奏しているように感じた。
LPアナログのソフトで澄んだ透明感のある録音が、各楽器の音をキレイに分離させているようだ。
この楽章、ピアノのソロが多く、カデンツァと思うほど長いフレーズがあり、ANDAの演奏のこの楽章とでは、ずいぶん違う印象で、クラウスの名演奏がたのしめる。
特にコーダに入るところのピアノ、テーマを高揚させてゆくフレーズが、私はとても好きだ。



Fi2619752_2e_2 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 
第1楽章
オーケストラの出だしの旋律、まろやかなアクセントをつけた短いフレーズだけれど、印象的。
ピアノのソロのバックにコントラバスのピチカート、ついで管楽器が受け継いで、どれも音色、響きが透明。
カデンツァはモーツアルトの書き遺したものをリリー・クラウスがそのまま演奏したものであろうが、一音一音、厳格で明快な音で、豪壮、華麗な曲を繊細さをもみせながら弾く。

第2楽章
女性らしい優しさ美しさが滲み出ているようなラルゲットのピアノ。
ピアノの音が柔らかく繊細、フォルテのテンポ速いところも明快。LPの録音もあいまって美しい音を残してくれている。

第3楽章
軽快にリズミカルに、華やかなアレグロ楽章。
カデンツァはモーツアルトの書遺したものをリリー・クラウスが
ダイナミックで、繊細さもみせ、.快い旋律を華麗に、格調高く弾く。

GEZA ANDAとの聴き比べになってしまった。
演奏時間、トータルではリリーが30分44秒、ゲーザが30分09秒
でリリーがテンポが遅いということになるのだが、
第2楽章、リリー7:45、ゲーザ8:03、第3楽章リリー9:29ゲーザ8:11と、おもしろい結果。
カデンツァでは両者の違いを窺えるのだけれど、ほかの全曲を通して見ると、あまり違いを感じ取れなかったが、第2楽章と第3楽章の演奏時間の明らかな違いに、興味をそそられる。

原音、臨場感をうかがわせるスピーカーシステム。
ピアノ、ヴァイオリンの高音域の清澄な美しい響き、ピアノ、チェロ、コントラバスの低音域での重厚さ、ヴィオラの中音域の艶やかな暖かさなど幅広い領域で奥深い立体感の迫力があるが、それはLPの録音があればこそである。

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