DVDでカラヤンの第9。加筆改定版
カラヤンのDVD制作演奏。
1977年12月31日制作、ベルリンフィル。
巨匠69歳の時の演奏。
写真で見られるように、演奏会場のライブ録画のように見えるが定期演奏、公演とは違うようで、DVD制作のための演奏であるようだ。
観客はイブニングドレス、タキシードなどの正装、ワインヤード型のホール、ここはベルリン・フィル・ホールではないだろうか。
昨年4月、前年の年末恒例第9演奏のことに関連して1960年代
のカラヤンの演奏を聴いたがLPでありました。その記事はトラックバックでご覧いただければ嬉しいです。
このDVDではカラヤンの演奏する表情、白い指揮棒を振る手、指先、ほとんど目を瞑りうつむく指揮ぶりを神秘的に捉えている。
この存在感、指揮そのものが芸術だ。
目を開き奏者に視線が行くのは第3楽章、第4楽章。
第2楽章が終わり、長いインターバルをそのまま撮り続け、やがて声楽ソリスト4人が舞台の袖から入場し席に着くと、カメラはカラヤンに移る。
手を前に組み瞑目している表情、過去何度も第9を指揮してきている帝王カラヤンとして高い評価を得ている人が、今はあるときはエネルギッシュに、あるいは繊細に、歓喜の歌にいたるベートーヴェンの音楽に集中して・・・スコアを追っているのか、
凡愚の私には窺い知れないが、第3楽章、第4楽章と進むにつれて歓喜の歌の詩を口ずさみ、平安に、ときに鋭くそのパート奏者に視線が向かう。
第4楽章のチェロ、コントラバスの重要な導入のところ、奏者の鋭い視線が指揮者に注がれる。
楽器配置は指揮者のほぼ正面がチェロ、右にビオラ、その奥にコントラバス、左翼は第1、第2ヴァイオリンで、この第4楽章のチェロの曲の位置づけからこうなるのか、など興味深い。
また、カメラワークがその時々のパート奏者に向かい、特にオーボエの奏者が顔を真っ赤にして演奏、フルートも同じく名手、熱意やひたむきさが伝わってくる。
声楽ソリスト、コーラス、オーケストラが劇的にクライマックスで終結。
タクトを振り終えると、演奏者に向かって一礼、表情がステキなスマイル、投げキッスをおくるのだ。
観客はタクトが振り終わる前からスタンデイング・オベーション
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