カラヤン生誕100年、NHK”カラヤンの芸術”で観た「田園」
去る4月5日(土)NHK・BSハイビジョン放送で”まるごとカラヤン”の番組が9時~25時の長時間放映があった。
この日はカラヤンの誕生日で、その日に合わせた企画だった事を今、知った。
事前に知らなくて、、たまたまチャンネルを切り替えたら、第3部ドキュメンタリー「日本人とカラヤン」の放送中だった。
それで、思い出したのが、
カラヤンの初来日は1954年4月で、N響を指揮している。
カラヤン&ベルリン・フィルの来日公演は、テレビ放送が始まってまだ間もないころ、1957年11月で、確か3日に放送された。凄い前評判だった。
豊かな家庭にしか受像機がない時代であった。
当時私は某区の寮に居たのだが、その放送を近くの喫茶店に香港の留学生と2人で行って観た記憶は鮮明だ。
さて、ここに書くのは、4月5日の放送でのこと。
カラヤン&ベルリン・フィルでベートーヴェンの交響曲第6番田園の演奏を、というより映像に記録する新感覚、先鋭的な芸術作品ともいうべき1972年ドイツ ユニテル、ORFの制作作品を紹介するハイライト版を垣間見た衝撃だ。
カラヤンのプロデュースし演奏したした35㎜フィルムの貴重な遺産は数多いそうだが、それをデジタル・ハイビジョン映像化したものだという。
その中の一本、たまたま観た「田園」が凄い。
第2楽章の結尾部あたりで、
フルートがナイチンゲール、
クラリネットがホトトギス、
オーボエがウズラの声を、
それぞれソロで、重奏で、それそれは、流麗に歌う。
そのソロの奏するカットの切り替えが鋭く、スロトボの閃光の連続みたいでスピード感が凄い。
カットバックという映画の技法はそれ以前よりあっただろうけれど、こちらは更に先端を行くものだったのではないだろうか。
広く一般に公開されるのは、はじめて?
第4楽章は雷雨・嵐の標題、ここではテンポ素早くクレッシェンド、嵐の激しさ、そして落雷の衝撃の凄まじいテンパニー、ドラムの迫真の演奏を、カメラワークが先鋭映像芸術、先駆的新感覚で表現する。
演奏舞台は円形の半透明の床で、下からのライト、カメラは真上からオーケストラを捉えるモノクロのシーンがある。
制作が1972年、今日ではこの流れを汲むTV、映画の映像ショットの源流なのかな、という印象が強かった。
この演奏映像の本放送は4月19日(土)あったのだが、間抜けなことに日時の確認漏れで見ることも、録画することもできなかった。
話は飛ぶが、前回書いた「刑事コロンボ・黒のエチュード」で挿入曲にこの田園がかなり長時間の演奏シーンがあり、相前後して田園を書くのも不思議だ。
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